「ここに来たくても来れなかった人たちの分まで背負って、今までたくさん流してきた涙を忘れず、全国大会やるぞ、そして、楽しめ。」
松山を出発する時、試合前のコーチからの言葉。
敗れた悔しさとコーチへの申し訳なさで落ち込む子供たちを冷静にいつもと変わらず対応してくれたコーチ。
社長でありながら、年度末のこの忙しい時期に寝る間もなく仕事をこなし、たとえ10分しかなくても体育館に足を運んでくれました。
やはりコーチの姿があると、ホッとする子供たち。もちろん保護者も。
あまりに忙しいコーチのカラダを心配する奥さんとはケンカにもなったと…本当に申し訳ない気持ちでありながら、奥さんにも温かく見守っていただきました。
全国大会間近…
仕事で県外に転勤になり、一人コーチがいなくなり、中学生のバスケ部が練習相手に来てくれたり、コーチの知人の方が指導に来て協力してくれました。
そして…
試合の合間に、愛媛県代表男子チームの応援に向かう時、下級生とじゃれ合うちょっとした光景にまた胸が熱くなり…
お疲れなこんな姿に感謝の気持ちでいっぱいになり…
コーチから怒鳴られるコトも、誉められるコトも、一緒に笑うコトも、一緒に涙を流すコトも、もうないんだな…